ゆったりライフ

のんびりしたい人間のお話

多様性

 

今は陰に隠れている(?)都民ファーストの圧勝で幕を閉じた2017年東京都議選

私は、某新聞社が募集していた出口調査のバイトに参加した。

 

当日。

研修時、社員さんから、声をかければ好意的にやってくれる人が多いと聞いて、上限枚数がいつ終わるかな~なんて、雨が降る中わくわくしていた私はこの日、精神がすり減るほどの衝撃を受けた。

といっても、ただ今まで会ったことのない愉快な人たちに出会っただけで、少し面倒だなと思ったけれど、人様に文句を言いたいわけではないことをご理解いただきたい。精神はすり減ったけど。

今回は、特に印象深く残っている三人をご紹介。(次回なんてない)

もう時効だよね!!!!!

 

 

一人目。新聞社批判より見た目を気にしておじさん

「○○?そこはだめだだめ。政府にべったりだ」とかなんとか、ひたすら某新聞社への批判を言われた。

でも、おじさんごめん、話より鼻毛が気になる。

こういう人には反論せずに聞いておくのが一番だって教えてもらったけど鼻毛が気になりすぎる。おじさんは気にならないのだろうか。

政府とマスコミの癒着より自分の身だしなみは気にならないんだろうか。

「バイトか?社員か?」

「バイトです」

「じゃあ、会社に言っておけ。お前らのところは~~~~」

「はい」

一応当日はちゃんと覚えてたものの、書いている今はもう忘れている。

嫌なことは忘れるのが一番だからそれはいいけれど、忘れるなら鼻毛の記憶も消してほしかった。

 

答えてくれる人、断る人の次に多かったのが、このおじさんも含めた某新聞社嫌い。

「俺、○○嫌いなんだよね」で去っていく人はまだいいけれど、ちょっと面倒くさいなと思ったのは説教のような批判をしてくる人。

こういう人にひっかかると、その間になにもできないから困った。しかも大抵出口調査には答えないで言うだけ言って帰って行く。

嫌いだから答えないのも批判したいのもわかるけど、結局印象操作されてると思うのは、こういう人たちが答えないかわりに好意的な人だけが答えていくからじゃないかなぁとこのバイトを通して思った。

もちろん、印象操作をしていないとは言えないけれど。

 

 

二人目。歴史大好き?おじさん

この人、最初は一人目のおじさんと同じタイプかと思ったけど、ちゃんと答えてくれた。でもその後に安倍さんの話が始まって、なぜか長州の話をしてた。

長州のなにかが今の国政と繋がるみたいな話。

途中から帰りたくなってたから、この人の話はちょっと楽しかったようなどうでもなかったような。

 

 

三人目。自称石川さゆりの彼女

見た目おじさんだったし一人称も俺だったから彼氏の間違えだと思ってるけど、まぁ細かいところは置いておいて。

この人は本当に印象深い。一番印象に残ってるし今後も忘れないと思う。

普通に忘れるけど。

バイトの間、ずっと通る人に挨拶していたのだけど、たいてい無言・頭を下げる・挨拶を返してくれるの三つが返ってきて、たまにガン見してくる人がいるくらい。

この人は挨拶したら、近寄ってきて自己紹介し始めた。

あ、やばい。絡んでくるタイプだ。という思いを裏切らずに、どんどん話していく。

 

さゆり会というところに入っているーー

自分も歌手であるーー

石川さんは今度の音楽の大きな番組を最後に引退して自分と暮らすーー

とかなんとか。

 

今の一部のアイドルを嫁や彼女扱いするオタクと変わらなくて、どの世代にもいるんだなと思った。本当だったらそれはそれでおもしろい。

そのあと、女性は服にお金がどうこう隠居後がどうこうって言ってると思ったら、突然200万くらいなら、から始まって、だんだん金額が下がって最終的に70万になってたのはちょっとおもしろかった。結局なにに70万なんだろう。

男だから男ならって連呼していたけど、少なくともこの人より石川さんの方が稼いでるだろうなぁ、なんて。

石川さんの話をしていると思ったら、だんだん新選組の話になって、新選組の誠は男がこうだからああだからって、あれ、結局男性のあり方の話?

その後ひとしきり話した後に建物に入っていったから、出口調査に戻った。

中の選挙委員会の人にも話しかけてて、あ~長いだろうな~どんまいって思ってたら、数分してすぐにどこかに行ったからちょっとびっくり。慣れてらっしゃる。

 

調査を続けてしばらくしたら、その人が建物から出てきて、また捕まった。

運悪く?運良く?投票者はいなかった。

もしかして投票行ったのかな、なんてわずかな希望を抱いて聞いたけど、答えはNOどころかさゆり会なら~って、いやいやいや。さゆり会のペンを紹介されても困る。

どうにかかわそうと、また雨が降りそうな空ですが、大丈夫ですか?的なことを言った。華麗にスルーされた。つよい。

ひとしきり話したらすっきりしたのか帰って行った。つよい。

人間って不思議だ・・・きっとあの人は誰かに話を聞いてほしかったのだと思う。

それにしても不思議な人だった。新選組の誠、誠の旗、私もかっこいいと思う。

 

 

そんなこんなで普段会わないような、興味深い人たちに出会った出口調査報告でした。

当時、テレビで言われていたほど自民党の惨敗は衝撃ではないなぁと思ったのは、出口調査都民ファーストにいれた人が多いことを知っていたからだと思うので、面倒なひねくれ者が多少いても、出口調査は結構意味があるのかもしれない。

 

私は二度とやりたくないけれど、やってみるのは悪くないと思う。

我こそはメンタル最強マン、面白い人に会いたい、という方はぜひ。